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講明館の指導理念

講明館の指導理念は、開祖宮城長順が編み出した剛柔流の哲理と指導法を基礎に、二代目宗家敬の修練法および攻防自在の組手を発展・深化させ、空手道本来の伝統性を維持しつつ、同時に教育的・体育的観点から剛柔流空手道がもつ身体動作の理合いを理解、体得することにあります。

大切な予備運動「剛柔体操」

宮城長順が創始した予備運動「剛柔体操」は、空手道を修練するうえで非常に合理的な運動法であり体力強化法であります。その大きな特徴は、身体各部の機能を高め空手道の術技修得に関連した運動法であるという点です。形の演武と組手の上達に伴って、その運動法の理解はより深まっていきます。

形の演武は空手道修練の中心

剛柔流空手道には、サンチンおよびテンショウの基本形とゲキサイをはじめとした10の開手形があります。

形を演武するときは、その形の持つ特徴としての技法の変化、演武線上における重心の移動と気息の呑吐法の習得に心がけ、相手を想定した攻防の正確な技でもって「虚と実」というものを体得するようにします。したがって形は、単なる「演武」する所作ではなく、演武するものの精神性が修練の内実に大きくかかわってきます。

空手道における形は、他の武道におけるその位置づけとは異なり、空手道修練の中心であります。つまり、空手道を修練する上で、その原則と規範を与えるものでありますから、形に習熟し正しい攻防の術技を反復修練するとともに、攻防の方法を理論的に研究する心がけが大切です。その中から、実践においても動じることのない空手道の身のこなしと精神性が養われていきます。

とりわけ基本形であるサンチン、テンショウは剛柔流の鍛錬形として基本となるものです。独特の「陽の呼吸法」を取り入れた筋骨の締めと、動く主体である自己の身体感覚のバランス性を養い、拳体一致(身体の生理、力の調和)と拳禅一致の精神に目覚め、強健な身体と空手道の気概を涵養します。

形を修練する上で、各人の年齢、性別、体格、技量によって得て不得手、向き不向きというものもありますが、教わった形はすべて繰り返し行うことが大切です。形の修練においては、どの形が重要であるとか、これでもって終わりということはありません。形は自分のものとして身についてこそ本物といえるでしょう。

より実践性に即した組手で攻防自在の技を空手道の修練では、基本技の正確さと力強さを実感した攻防術技の習得を心がけることが重要になります。そのための修練法・鍛錬法として組手というものがあります。組手では自分と相手とが対して技の掛け合いを行うので、より実践に近いかたちで行われます。

組手には、鍛錬組手と約束組手があり、これが組手の基本をなすものです。

競技試合ということが始められてから、自由組手または真剣組手と呼ばれるものが行われるようになりました。鍛錬というより勝敗を競うことが主眼に置かれるようになりました。試合形式のなかでいろいろルール化されていますが、自由組手を行うときは、必ず師範または指導員の監督の下で行います。

組手というものは、空手道の正確な技法でもって攻防自在の身体の動きが遺憾なく発揮されてこそ意味があり、妙味があるというものです。したがって、勝敗の判定が確実にでき、誰にでもわかるような試合形式でなければなりません。剛柔流空手道においては、近い間合いでの種々の攻防の術技があり、現在行われている「競技試合」のルールのなかでは、その技術的勝敗の判定は困難であります。

欠かせない補助運動と整理運動

補助運動は、空手道術技の上達を側面から助長、補助するもので、これによって柔軟かつ強力な体力を養成します。武器としての体部位の鍛錬もありますが、鍛錬の中心は強靭な筋力づくりが目的です。つまり、空手道の基本術技に習熟することを目的に、体の柔軟性、耐久性、敏速性、平衡性など神経や筋肉の総合訓練を促進します。また運動の後は、必ず整理運動(柔軟運動)を行うことが大切です。

器具を使う補助運動としては、力石や握りがめなど従来沖縄で使われているものから、バーベル、ダンベル、エキスパンダーなどのスポーツ用具を使います。いずれを使用しても同じ効果を得られますが、各自体力に合わせ使用することが望ましい。急に重いものを使用するよりも、無理のない軽いもので動作回数を多くしたりスピードを上げたりと、バリエーションを考えて行うほうがいいでしょう。

徒手運動としては、ストレッチなどの柔軟体操から、腕立て伏せ、開脚運動や倒立運動などがあります。自分の体力を考え、各種取り入れて行うようにします。

常に巻き藁に親しむ

巻き藁(わら)の練習は、巻き藁に正しく向かって、常に腹と腰で突き・蹴りを行います。手と足だけで行うのではなく、体全体のバランスをとりながら、正しい姿勢で練習をすることが大切です。そのとき意識的に呼吸法(気息の呑吐法)を取り入れながら突き・蹴りを行います。この巻き藁における呼吸法が、形の演武にも同様の効果を表します。

巻き藁に向かったときは、常に生きた相手に向かって突き・当て・蹴りをしているのだ、という気迫を忘れないように練習すべきです。緩から急へ、弱から強へと変化をつけ、徐々に力を入れながら、回数を増やすごとに強烈なまでに行えるようになります。空手道修練のためには、常に巻き藁に親しむことが大切です。

空手道修練六訓

講明館では『人に打たれず人を打たず、「強く」「正しく」「明るく」』をモットーに空手道を修練しています。

空手道を修練する者は、「礼に始まり礼に終わる」といわれるように礼譲を重んじ、開祖の遺訓である「人に打たれず人打たず、ことなきをもととするなり」という空手道の精神を忘れてはいけません。

修練上の六つの心得を以下にまとめておきます。

  1. ①一拳一蹴もおろそかにするな
    常に相手の攻撃の手を仮想して真剣に修練せよ、ということです。「先々の先の気位をとれ」という、空手道の技の根底にある心構えを忘れず、一撃のもとに相手を屈服させるくらいの気迫を欠いてはなりません。
  2. ②毎日反復修練せよ
    「一日錬せざれば自己知道す」といわれるように、一日でも修練を怠ると、技の冴え、気力の充実がみられなくなることが本人自ら分かるものです。毎日反復修練することがなにより大切です。
  3. ③基本の技を重んじ修練せよ
    正しい基本の術技を身につけることが肝要です。「基本技の修練こそ極意である」といわれるように、先を急がず、ひたすら熱心に修練を積めば技は必ず身につくものです。また、自己流の修練では悪い癖がついてしまい、後で矯正するのに骨が折れるものです。
  4. ④良師を選べ
    初心者は最初に教わる師がすべてと思うものです。だからこそ、まず良師(良き指導者)を選ぶことが後々の空手道修行のために大切なのです。良師は、子弟をして常に自分よりすぐれた人物になってもらうことを願うもの。それが教える者の正しい姿であり、正しい空手道は良師の正しい指導によって受け継がれていくものです。
  5. ⑤実技と理論は並行して学べ
    実技の修練と理論的研究は、両方相まって功を奏するものです。この実技と理論の研究を一方に偏することなく並行して行うことが、修練の進歩を促します。修練にあたっては、自分の長所・短所をよく見定め、また他の修練者の術技にも心をとめ観察することが大切です。
  6. ⑥慢心するな
    「空手道に極意なし」といわれるように、空手道は、一生の修行道である。技ができるようになっても慢心に走らず、独善に奢ることなく、自らを常に反省し、心身の練磨に努めなければなりません。

日常生活での心掛け5条

  1. ①適当な睡眠をとり暴飲暴食を慎む
    適当な睡眠をとり、暴飲暴食は慎むことが大切。暴飲暴食は、体の動きを鈍らせ、気力を衰えさせます。稽古をする場合、食前食後、少なくとも三十分以上は休息をとること。また、稽古中はあまり水分を取り過ぎないようにすること。
  2. ②爪や頭髪は手入れを怠りなく
    手と足の爪は、常に短く切っておくこと。爪を伸びたままにしておくと相手を傷つけるばかりでなく、自分の生爪をはがすなど思わぬ事故につながり、また、正しい拳の握りも十分な蹴り技も発揮できません。頭髪も長すぎると稽古の妨げとなります。
  3. ③稽古の前には必ず排尿・排便を
    これは、稽古前の体調を整える上で大切なことです。
  4. ④稽古着はいつも清潔に
    稽古着は汗臭くなると自他ともに不快なものであり、破れた個所があると思わぬ怪我を招きます。爽やかな気分で稽古をするためにも稽古着はいつも清潔にしておくことが大切です。
  5. ⑤稽古は気長に規則正しく
    稽古時間は一般に一日三時間以内にとどめておくことが健康のためによいでしょう。また、稽古は偏らないで、満遍なく継続すべきものです。
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